GFRIENDの日本デビューシングルは予想を遥かに超えた、感動的な名曲でした。
10月10日(水)にリリースされる「Memoria」(両A面:Time for the moon night -JP ver.-)は、GFRIENDにとって日本で最初のシングル。Red Velvetの「#Cookie Jar」と同じく、日本完全オリジナル曲です。
この「Memoria」が最近、J-WAVEで「Self Recording Sound Edit Version」としてオンエアされました。最初に聴いた時は、いかにも日本向けで、J-POPかアニメのED のようだと感じました。
しかし、3度目に聴いた時、最後のサビで知らずに涙がこぼれていました。ユジュのせつなくも力強い歌声が、ダイレクトに胸に突き刺さるようでした。ユジュは疾走感のある短調の曲で本領を発揮しますが、この曲ではそんなユジュのボーカルの魅力が全開になっています。
サビの前半を受け持つウナも、声質と曲調があっていて引き込まれます。また、一旦静かになる落ちサビのオムジの声も、この曲の世界観を作る大きなポイントになっています。
「Memoria」はボーカルグループとしてのGFRIENDの魅力を最大限に引き出した傑作で、代表曲の「Rough」「Navillera」に続くライン、あるいはそれを超える名曲と言えるかもしれません。最後のサビでウナとユジュのボーカルラインが、主旋律と対旋律で絡み合う場面は本当に感動的です。
今年はTWICEの「Candy Pop」、Red Velvetの「#Cookie Jar」のように、韓国の活動曲に引けを取らない、優れた日本オリジナル曲が出ています。そんな中でも「Memoria」は、ガールズグループの日本デビューが多かった2018年を総括する楽曲として、日本のファンからも広く愛される作品になっていきそうです。