Billlie | 'trampoline' M/V 今から10数時間前、時を同じくして2組のK-POPガールズグループが傑作MVを公開しました。まずひとつ目はBilllie。これまでにもBilllieはクオリティの高い楽曲を数多くリリースしてきましたが今回は格別です。鬼才ハンジョンスPDがいよいよその正体をむき出しにしてきたという感じ。作詞・作曲・編曲に名を連ねるC'SAは、かつてシンシアの名で「MOMOLANDを探して」「アイドル学校」に出演したことでも知られています。2021年からプロデュース業を開始しBilllie以外にもaespa、NMIXX、fromis_9、Kep1erなどに楽曲を提供してきました。ハンジョンスPDとC'SAは要注目です。

XG - IYKYK (Official Music Video) 二つ目はXG。2001年にリリースされたm-floの"Prism"をサンプリングした楽曲で、2-Stepリズムが生み出す疾走感が、これまでにないXGの新たな魅力を引き出しています。デビュー前からXGを育ててきたサイモンPDもいよいよ遠慮なくなってきました。YouTubeコメント欄にはm-flo本人が感謝のメッセージを記しています。


2018-05-01

【現場レポ】Juice=Juice LIVE GEAR 2018 ~Go ahead SPECIAL~@静岡市清水文化会館マリナート…アイドルとは思えない圧巻のボーカルパフォーマンス


日本にこれほどボーカルレベルの高いアイドルグループがいたことに驚きました。

28日、静岡市清水文化会館マリナート 大ホールにて開催された「Juice=Juice LIVE GEAR 2018 ~Go ahead SPECIAL~」初日の公演に行ってきました。Juice=Juiceのことは、たまたまYouTubeで見た新曲「Vivid Midnight」で興味を持ち、クイーンズスクエア横浜と東京ドームシティのリリースイベントに行きました。

特に東京ドームシティ ラクーアガーデンステージでのイベントは、周囲を走るジェットコースターの轟音にも負けない、メンバーの圧倒的なボーカルに驚きました。現場の生歌は、CD音源の数倍の声量がありました。そこで、もう少し多くの曲をしっかり聴いてみたいと思い、当日の2日前に急遽チケットを取って静岡に行ってきました。

尚、私が日本のアイドルグループのコンサートに足を運ぶのはこれが初めて。リリースイベントも日本のアイドルとしてはJuice=Juiceが初めてでした。




結論から言うと、日本にここまで歌えるアイドルグループがいるということに、大げさではなく衝撃すら覚えました。このブログをご覧の方にわかりやすく例えると、ひとつのグループにウンジとソラとユジュがいて、全員が一歩も譲らず一時間半にわたり、フルスロットルで歌い続ける…という感じです。直前にチケットを取ったため、座席は2階の最後部でしたが、席の位置など関係ない圧倒的なボーカルパフォーマンスでした。

とにかく、声の圧がすごくて、私は途中で思わず椅子に座り込んでしまいました。洋楽を中心にコンサートによく行く私ですが、こんなことは初めてでした。メンバー7人中5人は豊かな声量を聴かせ、特に段原、高木の2トップは圧倒的。宮本、金澤も普通にソロをとれる力量で、さらにビジュアルメンと思っていた植村も、イベントでは見せなかった2トップに勝るとも劣らない声量で歌い上げていました。ライブ中はほとんどMCもなく、間が空くのは着替えのみで、ひたすら強めの歌をうたって踊り続ける直球勝負の2時間。

何しろ私はJuice=Juiceはおろか、日本のアイドルグループのホールコンサートに行くのが初めてなので、他と比較する術を持たないのですが、ここまでチーム全体としてボーカルレベルの高いアイドルグループは他にいないのではないでしょうか?強いて例えるなら「アイドル版 リトグリ」と言った感じで、今まで持っていた日本のアイドルに対する概念が一変してしまいました。




かと言って、ただ闇雲に声を張り上げ続けるというのではなく、声の押し引きや微妙な表現も心得ています。ただ、今回はチームのボーカルパフォーマンスを全面に出して、ボーカルグループとしてのJuice=Juiceをアピールするためのセットリスト、休みなしのライブ展開なのかもしれないと思いました。CD音源や動画からライブのボーカルを想像している方は、ホールではその10倍(体感)はスゴイと考えていただいて構わないと思います。

あと、コンサートで最も印象的だったのは、高木さんが低音からポルタメントでずり上げて、ハイトーンのE5まで到達する場面で、この時はファンも見せ場であることを心得てか、ひと際高い歓声をあげていました。E5の地声は一般的に言って、女性ボーカルとしては最高音の領域です。これを下からずり上げて、到達してからもロングトーンできれいに伸ばすのは相当の力量です。



高木さんは発声ひとつにも特有の溜めや節回しがあって、それが曲のグルーヴ感を生んでいました。生まれついてのR&B的なノリを持っている気がしました。翌日に観たAPRILで言えばチェウォンのような感じ。将来的には海外に留学でもして、本気で歌を学んでみては?と思いながら聴いていました。

「日本のアイドルなんて…」と思っている方は、一度、Juice=Juiceのホールコンサートに行って、生歌に接してみることをお勧めします。



リリースイベントでの「Vivid Midnight」(記事中の画像も同じく)。すでにCD音源より声が出ていますが、ホールコンサートは更に圧倒的です。


5人体制時のマライア・キャリーのカバー。特有の歌い回しやホイッスルボイスまで再現して、アイドルとは思えない見事なボーカルワークを聴かせています。





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