Billlie | 'trampoline' M/V 今から10数時間前、時を同じくして2組のK-POPガールズグループが傑作MVを公開しました。まずひとつ目はBilllie。これまでにもBilllieはクオリティの高い楽曲を数多くリリースしてきましたが今回は格別です。鬼才ハンジョンスPDがいよいよその正体をむき出しにしてきたという感じ。作詞・作曲・編曲に名を連ねるC'SAは、かつてシンシアの名で「MOMOLANDを探して」「アイドル学校」に出演したことでも知られています。2021年からプロデュース業を開始しBilllie以外にもaespa、NMIXX、fromis_9、Kep1erなどに楽曲を提供してきました。ハンジョンスPDとC'SAは要注目です。

XG - IYKYK (Official Music Video) 二つ目はXG。2001年にリリースされたm-floの"Prism"をサンプリングした楽曲で、2-Stepリズムが生み出す疾走感が、これまでにないXGの新たな魅力を引き出しています。デビュー前からXGを育ててきたサイモンPDもいよいよ遠慮なくなってきました。YouTubeコメント欄にはm-flo本人が感謝のメッセージを記しています。


2018-07-30

【PRODUCE48】宮脇咲良、矢吹奈子、下尾みうなど話題のメンバーが登場…様々な見どころがあった「ポジション評価」後半6チームのステージ


個人フォーカス映像ではわからなかった、様々な舞台裏が明かされた放送でした。

27日に放送されたMnet「PRODUCE48」では、国民プロデューサーを会場に招いて審査が行われた「ポジション評価」の後半が公開されました。11組中、先週の5組を除いた6組のチームが、「ボーカル&ラップ」「ダンス」のふたつのポジションに分かれてステージを披露しました。

放送の数日前、すでに「ポジション評価」の個人フォーカスが公開され、新たな「ジクケムスター(ファンカムスター)」が生まれるなど話題を呼んでいました。特に下尾みうとワン・ク―はNAVERTVで再生回数上位に入り、これまで投票ランキング下位で目立たなかった存在から、一気に注目の的になりました。放送ではこういった新たなスターがどのような活躍を見せるかも見どころでした。



また、第7回は前回に比べて練習室で準備するシーンも長く紹介され、そこから印象的な場面もいくつか生まれました。その場面により、本番ステージの見方まで変わってしまうほどのエピソードもありました。

そういったことも含めて、今回公開された6チームのステージを、あらためて順に振り返ってみたいと思います。




まためぐり会った世界 / 少女時代【ボーカルポジション】

第7回の放送を観終わったあと、さて何から記事に書こうかと考えた時に、脳裏に浮かんだのは矢吹奈子の練習室での行為でした。矢吹奈子はメンバー投票で一度はメインボーカルとセンターの権利を手にしましたが、ホ・ユンジンの懇願に応え、またチームの調和を保つために、自らその権利をホ・ユンジンに譲ったのでした。

その様子を放送を通じてリアルタイムで観ていた私は、しばらくそのことばかり考えてしまい、その後のステージやエピソードがほとんど頭に入って来ないほどでした。「自分だったらあのような態度がとれただろうか…、でもあれしか正解はないんだろう」と、何度も考えてしまいました。

結果として矢吹奈子の決心がチームの和合を呼び戻し、メンバーが心をひとつにした舞台を生むことにつながりました。今シーズンでは忘れられないエピソードです。

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何事も一歩譲る心がけが大事だ
一歩退くことが後に一歩進むための伏線となる
人には寛大であるように努めよ

『菜根譚』前集_017





Handclap / Fitz&The Tantrums【ダンスポジション】

村瀬紗英の個人フォーカス映像では「もっとセクシー系が観たかった」と愚痴を書いてしまいましたが、全体映像を観てから考えが一変しました。村瀬紗英はこちらのコンセプトでも魅力を発揮しているし、個人的にはこの中でトップダンサーだと思う小嶋真子の個性も存分に発揮されています。

元気なコンセプトは本村碧唯の提案で、練習室シーンでは一歩も引かずにこだわっていましたが、このチームにはそれが合っているという確信があったのかもしれません。本村碧唯のいい意味でのこだわりが生んだ楽しい舞台です。





伝えられなかった本心 / BTS【ボーカルポジション】

他所ではあまり触れられていないので声を大にして言いたい。やはり竹内美宥のボーカルと音楽センスはすばらしいです。この曲は静かな立ち上がりから、徐々に主人公が自らの本心をさらけ出していく進行ですが、竹内美宥はその流れを他の練習生たちとのバランスをとりながら、的確に効果的に表現しています。

竹内美宥は後半で抑えていた心情を吐露するかのように熱唱しますが、同時に引きの目で全体のバランスを壊さないように、自分の声をトラックのひとつとして調整するかのような客観性を保っています。結果、チャン・ギュリには本来の力を発揮する気持ちのゆとりが生まれ、ほどよく整ったアンサンブルの中で、宮崎美穂もかつて見せたことのないような姿で、胸に沁みるいい歌を聴かせています。

もしこれが「グループ評価」であれば、間違いなくトップレベルだったであろう、すばらしいボーカルチームでした。今回、最も歌の聴き応えがあるステージでした。





Instruction / Jax Jones【ダンスポジション】

「メリクリ」と同じ様に脱落圏の崖っぷちメンバーによるステージが、これも「メリクリ」と同じく、そのポジションで最高のパフォーマンスを見せました。素人目に観てもダンスレベルは非常に高く、基本的な技術から“見せ方”に至るまで、何一つ不満を感じさせないステージでした。さらに、「もうこれが最後かもしれない」という立場が返って功を奏して、変に色気づいたところのない、ただただ見ていて楽しい心躍るステージになっています。

ちなみに黄色のワン・ク―の個人フォーカスは公開から話題で、NAVERTVの再生回数が現時点で宮脇咲良、下尾みう、イ・カウンに続いて4位になっています。





Touch / Little Mix【ダンスポジション】

全体カムになってやや薄まった感はあるものの、やはりこのチームの主役は下尾みう。髪を振りほどくオープニングから終始ステージの中心を掌握している感があります。スタイルやダンスの見せ方もK-POPによくマッチして、韓国の音楽番組でステージに立つ姿が容易に想像できます。

しかし、いざ自身のSNSに行ってみると、山口出身の素朴な少女で、そうしたステージ姿とのギャップも魅力です。個人カムのNAVERTV「いいね」は依然として下尾みうがトップです。





BLACKPINK / Ddu-Du Ddu-Du【ボーカルポジション】

宮脇咲良は日本ではHKT48やAKB48選抜メンバーとして、清純さや愛らしさで売っている存在。その彼女が今回のようなメイクで舞台に立つのは、ある意味命取りにもなりかねない行為です。それでも敢えてこのコンセプトに挑んだ姿に、宮脇咲良の“本気”を感じました。彼女は決して冷やかしやその場しのぎで番組に参加しているのではない。宮崎美穂と同じく「命がけで韓国に来ている」のだと感じました。

現場でキム・ドアに次いで2位だった高橋朱里は、ボーカルの主要なパートを歌って、前回の「タンバルモリ」より遥かに充足感の高い歌を聴かせました。このまま続ければ、さらに進化するであろう余地を感じさせました。

村川緋杏にはもう少し長いパートを歌わせてあげたいです。きっといい歌を聴かせてくれそうです。





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